『恋愛雑用論』/絲山秋子

絲山秋子の描く屹立とした女性と山崎ナオコーラの描くそれは似通っているように思えるのだけど、どうだろうか。これくらいに自分の意見を持って、自分の意思で世界を見、自分の感情を正としなければ、自分の人生を歩んでいるとは言えないのだろうか。最近は傲慢との境界線が曖昧になってきており、悩んでしまう。生きることと真剣に向き合うことは、怠惰な自分にはひどく困難なことだ。