2012-08-22から1日間の記事一覧

『恋愛雑用論』/絲山秋子

絲山秋子の描く屹立とした女性と山崎ナオコーラの描くそれは似通っているように思えるのだけど、どうだろうか。これくらいに自分の意見を持って、自分の意思で世界を見、自分の感情を正としなければ、自分の人生を歩んでいるとは言えないのだろうか。最近は…

『十三月怪談』/川上未映子

自分が幼少の頃から患っている病気が腎臓のそれであるから、どうしてもそこに敏感に反応してしまって冷静には読めなかった。ていうか、腎臓の病気ってそんなに進行が早く死に至るものってあったっけ?発見が遅れれば致命傷になるのはそうだけど…。 愛しあう…

『奇貨』/松浦理英子

最近は孤独な中年(男女問わず)が主役の小説となると興味津々で読んでしまうから困る。つまりは自分の近い将来の予習ということ。純文学なんて知ったこっちゃなくて、こんな俗な触れ合いしかできないのが自分である。 孤独が身に染みる40代男性(本田さん)…