『たゆたうひかり』/窪美澄
一転、人生の悲劇をハイライト的に扱い、バリキャリOL、不倫に海外放浪。忙しない都市への批判に対して田舎の礼賛。いかにもなこれらのキーワードが鼻について楽しめなかった。どうもこの作家さんは好きになれなさそうだな。(世間で評価されてる『ふがいない僕は空を見た』も全然良さが分からなかった)
『たわいもない祈り』/大沼紀子
好物。素朴で庶民的な空気、どこか自分に自信を持てない主人公に、これから始まる何かを予感させる展開。自信はもてないけどじりじり一歩ずつ進んでいる感じが、好き。
『台北の朝、僕は恋をする』
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よくもまぁ毎日毎日ブログ(という名の雑記)を書けるものだ。
アウトプットがしたい。でも何も出てこない。干上がってしまっており、ひとかけらの感情も見つけられない。仕事もやる気がしない。新しい仕事ばかりを振られ、これまでの経緯は誰も説明してくれないし、その程度自力で解決できるでしょう感が半端ない。こっちはなぁ、やる気ないんだよ。ちくしょうめ。
『生き残るための3つの取引』
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個人的に一番良かったのは検事のボンボンかな。コネ入社で得たポジションを散々誇示し、検事という立場にプライドを持っていて、相手に持ちあげられればすぐに調子にのる。それでいて二枚目になりきれない、おしゃれに気を遣っている微妙な不細工面というのが最高じゃないか。面白かった。
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税理士、挫折。二度目の敵前逃亡。以下、言い訳。
6月末まではほんとに頑張った。仕事と勉強の並行が辛くて何度もやめてやろうかと思ったけど、彼女の存在のおかげでなんとか踏みとどまって勉強を続けた。常に時間に追われている感覚で心身ともにきつかったけどそれでも頑張った。予期していなかったのは新年度からの組織改正である。与えられる仕事が増え、業務の引き継ぎも忙しい。やったことのない仕事の初回はどうしても時間がかかり、ストレスも大きい。それでも6月末までは頑張ったのだ、ほんとに。しかし、第1四半期決算でtheエンド。深夜業務は7月の前半二週間まで続いてしまい、休日出勤も加えて残業時間は50時間を記録。ようやく業務が落ち着いてきた頃、勉強を再開しようと思ったが、残りコマ数と試験日までの期間を考えるとほぼ毎日講義を受講することが必要なことがわかり、ここで遂に心が折れた。とりあえず記念的に受験し、やれる範囲で勉強も続けようかとも思ったが、そのような中途半端なモチベーションでは骨の折れる問題を解く気がどうしても湧かなかった。結果、完全なる挫折。
資格試験てやっぱり酷いもんだね。結果を出さなければ中途の過程は一切評価されない。勉強中は人間的な生活なんて望むべくもない。小説を読めなければ映画も見れない。テレビを見る時間もなく、世の中の(エンタメ的な)事象は何も知らない。敵前逃亡ではあるけれども、今ようやく解放されてホッとしている部分は大きい。久しぶりに図書館で文芸誌を借りられる喜び。ストックもそこそこできたので、面白そうなのを選んで読んでいきたい。楽しみだ。