2012-01-01から1年間の記事一覧

『髪魚』/鈴木善徳

老いた人魚を拾い、家に連れて帰る。いきなりのファンタジーでこれは自分には合わなさそうだという予感も、その読みやすさからぐいぐい引きこまれ一気に最後まで読まされた。面白かった。消費社会の虚無に対する警鐘は既にありふれた視点ではあるけれど、家…

『きんのじ』/馳平啓樹

倒産寸前の自動車会社で働く主人公。自分のことをどこか価値のない人間と思いつつ、拾ってもらった会社に恩義を感じ、グローバルだとか億万長者だとか一切無縁の仕事(芝生ガーデニング)をいい具合の低温で愛している。女っ気は全くないけど一方的な一目惚…

読んだ本の感想、棚卸。分かったのは、どうやら文學界という雑誌が自分の好みであるということ。フヒヒ。

川崎大師風鈴市

コミュニティを求めて、今日はネットで見つけたある写真活動のサークルに足を運んだ。自分は教養もユーモアもない木偶の坊だから写真に合わせて何も面白い文章は綴れないけれど、ペタペタと写真だけを貼っていく。 収穫は?うん、予想外に楽しかった。テンシ…