2012-08-02から1日間の記事一覧

『ヘルタースケルター』

沢尻エリカ、マジ美人。驚くべき美貌。いきなり裸体を晒す、その根性に乾杯。美しいわぁ。 美という表層でしか評価されないことへの苦悩、そして破綻。でもね、美しいことが好きなのに自分の顔は醜悪で、それでもそれを晒しながら生きていかなければならない…

『八月は緑の国』/木村紅美

32歳の独身女性と女子大学生。二人の視点が交互に繰り返される小説って、面白いよね。個人的には32歳独身女性のやさぐれ感が好み。そこまでするかって点はところどころあるけどね。そして、若い(華の盛りである)女性から32歳独身女性を見るとそりゃあそう…

『髪魚』/鈴木善徳

老いた人魚を拾い、家に連れて帰る。いきなりのファンタジーでこれは自分には合わなさそうだという予感も、その読みやすさからぐいぐい引きこまれ一気に最後まで読まされた。面白かった。消費社会の虚無に対する警鐘は既にありふれた視点ではあるけれど、家…

『きんのじ』/馳平啓樹

倒産寸前の自動車会社で働く主人公。自分のことをどこか価値のない人間と思いつつ、拾ってもらった会社に恩義を感じ、グローバルだとか億万長者だとか一切無縁の仕事(芝生ガーデニング)をいい具合の低温で愛している。女っ気は全くないけど一方的な一目惚…

読んだ本の感想、棚卸。分かったのは、どうやら文學界という雑誌が自分の好みであるということ。フヒヒ。